kjyk09

気ままに詩のようなものを書いています。

 

 

私を超えたものに私はなりたい

という一行が思い浮かんだが

そんなものありゃしない何言ってるんだ

という地に足の着いた声がきこえる

私を超えたものがあるならば

それは私をつくったものだろうけど

ほんとうに私をつくったものがいる(又はある)のかは

 疑わしい

 

壁のしじまを見つめていると

人の躰や海の波が立ちあらわれるかのようで

立ちあらわれたかと思うと

しじまはやはりしじまでしかない

人の心はなんて忙しないのか

空に鳥がさえずり雲の流れゆくまに

 

どこからどこへ

目は彷徨い そして逝くのか

私の限りない生れに

限りない過去 限りない行末に

私はそっと背すじをのばす