kjyk09

気ままに詩のようなものを書いています。

詩のようなもの

どこまで行っても 地平線に終りが見えないので 私は世界に抱かれていた事に気づく どんなに目を凝らしても 空に終りが見えないので 私は私の終りを感じない 在る事の 畏しさ 一輪の花と 同じ重さの

みちばた

あおいそらからふってきた ひゅっ て つちのじゅくじゅくから でてきたよ じゅじゅぼっ ほくほくひから かおだして ぴちゃぴちゃうみから うっちゃげた ここはちきゅうかい ぼく けれど いつのまにか きこえなくなっちゃった とりさんのうた わからなくなっ…

西の国 西の岬

人気のない国道を右に折れると草原がひろがっていて 草原のむこうに岬がつづいている 岬は その国の玄関であり頬でありつづけたから その堅いいぶかしげな表情のわりに 来る者をこばまない 岬に吹く風は 太古から流れてきたせいもあって いろんな呻きや轟き…

夢と闇

空はどこまで続いてるのだろうと考えていると やがて黄昏になり 闇夜になった そのびっしりの暗がりは 黄泉の草原のようで からだのなかをも貫いている 空がどこまで続いているのか考えていると わたしはわたしに帰って来た そんなこともすでに知っていたよ…