kjyk09

気ままに詩のようなものを書いています。

 

 

私を超えたものに私はなりたい

という一行が思い浮かんだが

そんなものありゃしない何言ってるんだ

という地に足の着いた声がきこえる

私を超えたものがあるならば

それは私をつくったものだろうけど

ほんとうに私をつくったものがいる(又はある)のかは

 疑わしい

 

壁のしじまを見つめていると

人の躰や海の波が立ちあらわれるかのようで

立ちあらわれたかと思うと

しじまはやはりしじまでしかない

人の心はなんて忙しないのか

空に鳥がさえずり雲の流れゆくまに

 

どこからどこへ

目は彷徨い そして逝くのか

私の限りない生れに

限りない過去 限りない行末に

私はそっと背すじをのばす

 

 

 

 

 

どこまで行っても

地平線に終りが見えないので

私は世界に抱かれていた事に気づく

 

どんなに目を凝らしても

空に終りが見えないので

私は私の終りを感じない

 

在る事の

畏しさ

一輪の花と 同じ重さの

 

 

みちばた

 

 

あおいそらからふってきた ひゅっ て

つちのじゅくじゅくから でてきたよ じゅじゅぼっ

ほくほくひから かおだして

ぴちゃぴちゃうみから うっちゃげた

ここはちきゅうかい

ぼく

 

けれど いつのまにか きこえなくなっちゃった

とりさんのうた

わからなくなっちゃった うみのきげん

つくつくぼうしとだって あんなにいっしょにないたのに

ねぇ これほんとに

ぼくかい